①現状
福岡市は、熱中症対策に係る工事費用の計上や猛暑日日数を不稼働日数とした工期の設定など、建設現場における熱中症対策の強化に努めています。建設企業においても、現場におけるこまめな水分補給やファン付き作業着の導入など熱中症対策が進められています。
また、令和7年6月の改正労働安全衛生規則の施行により熱中症対策が義務化され、現場責任者による熱中症のおそれがある労働者の早期発見や重篤化防止のための体制整備が求められており、その対策はますます重要です。
②抱えている課題
令和3年から現在まで、福岡市は発注工事における熱中症による指導を3件行っており、現場での熱中症対策が必要です。
一部の建設現場では、表皮温度を検知できるウェアラブル端末等の導入も始まっているものの、労働者自身からの申告がなければ現場責任者が把握できず、労働者自身に自覚症状がない場合は症状が悪化するケースがあり、熱中症未然防止のための事前検知と早期発見が求められます。
③想定する実証プロジェクト
センサなどデジタル技術等の活用により、労働者の熱中症発症を事前検知し、本人及び現場責任者等へアラートを出すことで早期発見する実証プロジェクトを想定しています。
④想定しているフィールド
福岡市道路下水道局発注の工事現場
⑤実現したい未来
熱中症に起因する災害事故ゼロ
⑥業務担当課
道路下水道局 総務部 政策調整課