福岡市では、日々の生活を支える上下水道などを適切に維持管理していくため、インフラテック実証プロジェクトを実施しています。
この度、「地中レーダ等を活用した地下埋設物の検知」実証プロジェクトを実施します。
1 実証プロジェクトの目的
下水道工事などにおいて、水道管やガス管などを破損した場合、断水や停電など重大な事故に繋がりかねません。破損防止のために行っている試掘調査は、時間的な制約などから工事範囲の一部に限られていますが、破損防止には広範囲での地下埋設物の状況確認が効果的です。
本プロジェクトでは、試掘と比較して短時間で広範囲の調査が可能な「地中レーダ等を活用した埋設物検知」が可能であるかを検証します。検知が可能となれば、地下埋設物の破損防止だけではなく、工事による通行止め期間の削減、騒音・振動の低減など、市民への負担軽減も期待できます。
2 実証プロジェクト期間
令和3年6月15日から令和4年3月31日まで
3 提案事業者及びプロジェクト概要
| 企業名 | プロジェクト概要 |
| 株式会社アーバンテック
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■概要 電磁波(パルス波)を地表から地中に向け放射し、電磁波の反射波をとらえることにより、空洞、埋設物などの位置、深さを掘削することなく特定することが可能。 ■特長 ・探査深度:0.4m~約4m(※条件により異なる) ・短時間で広範囲の探査が可能 ・交通への影響を最小限に抑えられる |
| ジオ・サーチ 株式会社
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■概要 電磁波による多配列地中レーダを用いて、対象範囲を高密度かつ面的にデータ取得し、自社開発の専用ソフトウェアを用いて3Dデータ処理や解析を行い、3Dモデルデータを出力する。 ■特長 本技術では縦横断管、管種を問わず埋設状況(水平、深度変化点、浅層埋設箇所等)を3Dモデルデータとして出力するため、地中の埋設状況を三次元で連続的かつ高精度で把握することが可能。 |
| 日本物理探鑛株式会社
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■概要 二種類の探査技術を用いる。地中レーダ探査では、地中レーダ測定器を1m/sec 程度の速度で移動させ、アンテナで送受信した信号を測定器本体でデータ処理し、探査状況をモニター画面に表示させながら記録する。水平磁気探査では、磁気センサを地表から約10cm 程度離れた位置に保持し、探査範囲を1m/sec 程度の速度で歩いて地表面下に埋没する鉄類を探査する。 ■特長 舗装路では地中レーダ探査を行い、未舗装路等では水平磁気探査を用いるなど、フィールドに合わせた探査が可能。 |
| 株式会社日立製作所
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■概要 車両型、手押し型の2タイプのレーダ探査装置を用いて道路幅などの環境に応じ埋設物情報を収集。地中レーダ探査/AI 解析により広域に正確な埋設物情報を可視化(3次元化)し、プラットフォーム上で一元管理・提供。これにより、インフラ事業者は埋設物情報の位置関係を直感的に把握可能となる。 ■特長 ・ 既存の埋設物情報の収集/現場での実物確認の効率化 ・ 埋設管損傷事故や工期遅延発生のリスク低減 |
| フジテコム 株式会社
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■概要 GN-02は多くの埋設管が集中する深度1.2mまでの探査にフォーカスした地中埋設物探査レーダであり、ガス・電気・水道の埋設管工事、道路の空洞探査、駅ホームの配管工事の事故防止に活用可能。 ■特長 ・最大1.2mまでの鮮明な探査画像(金属管・樹脂管、空洞、鉄筋など)を取得可能 ・探査開始ボタンを押すだけの簡単操作 ・埋設管「自動検出」と3データ同時比較「マルチモード」で探査員の埋設管判定作業をサポート ・軽量・コンパクト、折り畳みが可能で優れた運搬性 |




