福岡市では、日々の生活を支える上下水道などを適切に維持管理していくため、インフラテック実証プロジェクトを実施しています。
この度、「IoTセンサ等を活⽤した⽔道管漏⽔調査」実証プロジェクトを実施します。

1 実証プロジェクトの目的
福岡市では、水道管の漏水を早期に発見するため、計画的な漏水調査を実施していますが、調査範囲は市内全域に及び、また、交通量の多い交差点などの調査困難箇所の対応も必要であるため、より効率的・効果的な漏水調査方法を研究し、水道事業運営のスマート化を目指しています。
今回の実証プロジェクトは、漏水時に発生する微小な音や振動などを検知するIoT センサを活用して、漏水を高度に判別する技術の検証に取組むものであり、IoT センサ活用によるリアルタイムの漏水監視が可能となれば、より早期に漏水の発見及び修理を行うことができ、市民生活への影響の軽減につながります。
2 実証プロジェクト期間
令和3年7月1日から令和4年3月31日まで
3 提案事業者及びプロジェクト概要
| 企業名 | プロジェクト概要 |
| 株式会社日立製作所 九州支社
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■テーマ 超高感度漏水センサを活用した漏水検知技術 及び管路状態評価技術の実証実験 ■概要 (1) 漏水センサを活用した水道管漏水調査 IoTを活用した無線通信機能を持つ超高感度漏水センサを水道管に設置して、漏水特有の振動を捉えることで漏水を検知する。センサによる漏水検知性能の評価や管路の常時監視の有効性を検証する。 (2) 管路状態の評価 水道管情報(管種・口径、敷設年度)や過去の漏水事故情報等から事故率計算モデルを構築し、水道管の事故リスク評価のシミュレーションを検討する。 ■実証フィールド 鉄道・国道の横断部、地下街周辺 (重大な事故リスクがあるエリアを選定) ■特長 ・自社開発の超高感度漏水センサで微小漏水も検知可能 ・IoT通信によるセンサの遠隔監視 ・管路状態の評価を踏まえた効果的な漏水調査手法を提案 |
| フジテコム株式会社
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■テーマ クラウド型IoT 遠隔漏水監視システム 「リークネッツ・セルラー」の実証実験 ■概要 IoT を活用した無線通信機能を持つ漏水監視センサを仕切弁・消火栓等に設置し、水道管に伝搬する漏水音を監視し、漏水音圧(音の大きさ)データを独自のアルゴリズムで分析することで、漏水発生有無を検知する漏水監視システム の有効性を検証する。 ■実証フィールド 鉄道・国道の横断部、離島 (重大な事故リスクがあるエリア及び維持管理や漏水対応が困難なエリアを選定) ■特長 ・音圧データを毎日自動収集し、経時変化を可視化 ・専用アプリにより、何時でも何処でもデータ確認可能 ・漏水発生を地図上へ表示し、アラートをメールで送信 |

