近年、野生鳥獣による農業被害が続いており、その中でもイノシシによる被害は被害額全体の3分の2を占めています。
この度、イノシシの捕獲や防除を効率的に行うため、イノシシの生息分布や行動経路を調査する実証実験を実施します。
1 実証プロジェクトの目的
福岡市では、イノシシが多発するエリアに赤外線式の固定センサーカメラを設置し、その行動範囲を把握したうえで捕獲用のわなを設置しています。しかし、センサーカメラの設置台数には限りがあるため、イノシシの行動範囲すべてを把握できているわけではありません。
今回のプロジェクトでは、ドローンやDNA分析など多様な技術を活用し、イノシシの生息場所や行動経路、侵入リスクが高い地点などをエリア全体で俯瞰的に捉え、より効果的な捕獲を目指します。
2 実証時期
令和8年4月24日以降順次開始
3 実施場所
早良区山間エリア 他
4 提案企業の技術概要紹介
| 企業名 | プロジェクト |
| 株式会社スカイシーカー
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■実証実験の概要 ドローンによる夜間・日中の撮影および画像解析を通じて、イノシシの行動経路や出没場所が特定できるか検証 (1)赤外線カメラを搭載したドローンで夜間撮影を行い、調査範囲におけるイノシシの数や行動経路を把握 (2)可視光カメラを搭載したドローンで日中撮影を行い、イノシシの痕跡や獣道等を確認 (3)調査結果をもとに、イノシシの行動経路や出没リスクエリアを地図上で可視化 ■特徴 〇イノシシの出没リスクマップをもとに、最適なわなの設置場所の提案が可能 |
| 株式会社地域環境計画
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■実証実験の概要 センサーカメラによる多点連続撮影およびAI画像解析により、イノシシの面的な生息分布や個体属性(成獣・幼獣)を可視化し、効率的な捕獲対策につながるか検証 (1)センサーカメラで多点・連続的な撮影を行い、調査範囲におけるイノシシの出没ポイントなどを把握 (2)AI画像解析により、カメラに映ったイノシシを「成獣と「幼獣」に自動判別 (3)調査結果をもとにイノシシ行動範囲や生息分布を推測し、地図上で可視化 ■特徴 〇イノシシを「成獣」「幼獣」に判別することで、より効果的な捕獲手段の提案が可能 |
| 株式会社フィッシュパス
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■実証実験の概要 複数地点の河川や水路等の水に含まれる環境DNAを分析し、周辺のイノシシの生息分布や行動経路を推測できるか検証 (1)河川・水路などから水を採取 (2)環境DNAを分析し、イノシシの生息情報を判定 (3)調査地点周辺の「イノシシの生息分布」「分布濃淡」「行動経路」を推測し、地図上で可視化 ■特徴 〇科学的根拠に基づき、面的・定量的にマップ化することで、捕獲地点の最適化や対策効果検証など戦略的な対策が可能 〇分析結果を分かりやすく可視化する「環境DNA分析レポートシステム(特許取得済)」を採用 |


