建設現場における熱中症未然防止

福岡市は、熱中症対策に係る費用の計上や、猛暑日を考慮した工期設定など、熱中症対策に取組んでいます。また令和7年には改正労働安全衛生規則が施行され、更なる対策強化が求められています。
受注事業者においても熱中症対策の重要性を認識し取組みを推進しているところですが、現状は現場作業員の自覚症状に依存した対応となるケースも多く、より組織的に早期に把握することが課題となっています。
この度、福岡市発注の下水道工事において、センサなどデジタル技術を活用し、作業員の熱中症の兆候を事前に検知するとともに、作業員本人や現場責任者へアラート通知を行うことで、早期発見及び重篤化の防止を図るプロジェクトを開始しますので、お知らせします。

1 実証プロジェクトの概要

現場作業員の腕やヘルメットに装着するセンサなどにより、深部体温など自覚できない体調変化を捉えるとともに、WBGT値(暑さ指数)や個人属性(年齢・性別等)などを総合的に判断して、作業員本人ならびに現場責任者がリアルタイムで熱中症発生リスクを把握します。
〈主な検証項目〉
・センサ等を活用した熱中症発生の事前検知精度
・建設現場におけるアラート通知機能の有効性

2 実証時期

令和8年7月21日以降順次開始

3 実施場所

福岡市発注の下水道工事(福岡市東区香椎照葉五丁目 他)

4 提案企業の技術概要紹介

企業名 プロジェクト
九州産業大学

〇ウォッチ型デバイスを用い、体温、脈拍、気温、湿度に加えて、地下作業環境における換気状態を示すCO2濃度を把握することで、熱中症リスクを事前検知
〇現場責任者は、作業員の熱中症リスクをリアルタイムで把握できるとともに、作業員本人には、リスクレベルに応じた色分け表示、警告音により通知
BeeInventor株式会社

〇既製のヘルメットに装着可能なセンサを用い、 体温、WBGT値、個人属性(年齢・慢性病等)に加えて、加速度計を用いた作業状況などのデータをAIが解析し、熱中症リスクを事前検知
〇現場責任者は、作業員の熱中症リスクをリアルタイムで把握できるとともに、作業員本人には、振動、警告音により通知
Biodata Bank株式会社

〇通信機能を搭載したウォッチ型デバイスを用い、独自開発のアルゴリズムにより深部体温の変化を推定し、熱中症リスクを事前検知
〇現場責任者は、作業員の状態をリアルタイムで把握できるとともに、作業員本人には、LED、振動、警告音により通知
株式会社GRIFFY

〇リストバンド型デバイスを用い、年齢、WBGT値、心拍数から、体調管理判定アルゴリズムにより、熱中症リスクを事前検知
〇現場責任者は、作業員の熱中症リスクや位置情報をリアルタイムで把握できるとともに、作業員本人には、画面表示、警告音により通知