「防水材一体型の国産ペロブスカイト太陽電池」の実装に向けた実証事業

福岡市は、脱炭素社会の実現に向け「2040年度温室効果ガス排出量実質ゼロ」のチャレンジを掲げ、2030年度における温室効果ガス削減目標を、2013年度比で国の46%を上回る50%削減とし、様々な取組みを進めています。
この度、積水化学工業株式会社との共働により、公共施設では全国初となる「防水材一体型の国産ペロブスカイト太陽電池」の実装に向けた実証実験を実施します。

実証実験の概要

1.取組み

ペロブスカイト太陽電池は、薄型・軽量であり、従来型では設置困難であった耐荷重の小さい屋根や壁面等への設置が可能であるとともに、国産が可能な次世代型太陽電池です。
この度、令和7年度に商用化を予定する積水化学工業株式会社との共働により、現在開発中の「防水材一体型ペロブスカイト太陽電池」の実装に向けた実証実験を、公共施設では全国で初めて開始するもので、今回の実証では、FGN屋上においてペロブスカイト太陽電池と防水材の一体施工を行い、防水性能や発電効率等を確認します。
「防水材一体型ペロブスカイト太陽電池」は、建築物屋上に設置される建築資材である防水材と一体化したペロブスカイト太陽電池であり、本製品が商用化されれば、建物の防水工事にあわせて設置が可能となるなど、国産ペロブスカイト太陽電池の設置機会の拡大等につながります。

2.設置場所等

設置場所:Fukuoka Growth Next(福岡のスタートアップ支援施設)屋上
規模:約80㎡(防水材部分を含む)、出力3~5kW
スケジュール:令和7年3月下旬設置完了予定
実証実験期間:令和8年3月まで

3.実施事業者

積水化学工業株式会社

 

福岡市における国産ペロブスカイト太陽電池実装に向けた取組み

ペロブスカイト太陽電池は、大規模な太陽光発電設備の設置が困難な都市部の課題を克服し、新たな設置場所を創出できる新技術であり、福岡市は全国に先駆けて国産ペロブスカイト太陽電池の実装を進めています。

1.環境省「脱炭素先行地域」への選定

令和6年9月に環境省の「脱炭素先行地域」に選定され、積水化学工業㈱などの共同提案者とともに、地行浜・唐人町エリア、天神エリアにおいてペロブスカイト太陽電池を中心とした脱炭素化推進プロジェクトにチャレンジ。

2.市有施設への先行導入

福岡市立香椎浜小学校の体育館屋根に、国産ペロブスカイト太陽電池を国内最大規模となる約200㎡(出力約20kW)設置。これは、来年度積水化学工業㈱から商品化予定の1m幅ロール製品を用いた全国初の導入事例で、令和7年3月下旬設置完了予定。

3.規制緩和の提案

「防水材一体型ペロブスカイト太陽電池」 は、現状の建築基準法令上、防水材が限定されており設置ができないことから、当該規制について国家戦略特区制度を活用し規制緩和を提案(令和6年3月)しており、現在国と協議中。(本実証では既設防水材の上から設置するもの)